ベトナムの珈琲の歴史

ベトナムと言えば、バイクが多いというイメージや、アオザイ、ノンラーの帽子などを思い浮かべる方が多いでしょう。けれども、ベトナムは珈琲もとても有名です。今日はそんなベトナム珈琲の歴史を紹介させてもらいたいと思っています。

ベトナムほど珈琲文化が根付いている国は世界広しといえど滅多にお目にかかれないでしょう。街中にはおしゃれな珈琲ショップや路上の喫茶店が溢れており、老若男女が思い思いにコーヒーを楽しんでいます。ベトナムの珈琲輸出量は世界トップで、自他共に認める珈琲大国です。

ベトナムで珈琲栽培が始まったのは17世紀から18世紀にかけて、ポルトガル、スペイン、オランダ、フランスの宣教師がベトナムで布教を行った際に持ち込んだことが始まりとされています。ただし、これらは小規模な栽培にすぎず、大規模に生産されだしたのはフランスがベトナムの占領を開始した1857年以降とされています。

フランスは1789年のフランス革命まで世界の主要な珈琲生産国で、主に植民地だったカリブ海の島々で生産していました。ベトナムでは1862年にトゥドゥック(嗣徳)帝から東部3省の割譲を受け、その2年後にサイゴン(現在のホーチミン市)に植物園を設立して、珈琲の試験栽培を始めています。フランスは1925年から、中部高原地方のランビエン高原(ラムドン省)とバンメトート(ダクラク省)で、少数民族を主な労働者として珈琲プランテーションを開発します。こうしてベトナムは2001年に珈琲輸出額世界2位の座をつかむまでになりました。

ベトナムの珈琲の長い歴史はいかがでしたか?皆さんはベトナムの珈琲を飲んだことがありますか?時間がある時、是非お友達とベトナム珈琲を飲みに行きませんか?