日本とはちょっと違う韓国の七夕

日本で七夕といえば、夜空に輝く天の川をはさんで織姫と彦星が、1年に1度だけ会うことを許されている日として知られています。
そんな切ないストーリーは韓国にもあります。

 韓国の七夕は「칠석(読み:チルソク)」といって陰暦の7月7日で、例年大体8月中旬がこの日にあたります。

玉皇上帝という王様が誠実な牧童の牽牛(キョヌ)と織姫の織女(ジッニョ)を結婚させますが、結婚したふたりは、深く愛し合うあまり仕事をしなくなり、天での秩序を乱してしまいます。
それで、腹が立った王様はふたりを銀河系の両極端に落とすという罰を与えました。

このような心痛む事情を聞いたカササギ(鵲)とカラス(烏)が二人を助けるために一年に一日だけの旧暦7月7日に天までのぼって互いに頭と頭をくっつけ、銀河系に橋をかけて牽牛と織女が会えるようにしてあげたのです。
その橋の名前は烏鵲橋(オジャッキョ)と言い、世間には七夕にはカササギやカラスが見られないと言い伝えられています。

日本ではその日、雨が少しでも降ると織姫(織女)と彦星(牽牛)は会う事ができなくなるので、雨が降りませんように!と願いますが、韓国ではその日、牽牛と織女が1年ぶりに会ってうれし涙を流すため、絶対に雨が降ると信じられています。その日の晩に雨が降れば、それは牽牛と織女が流すうれし涙、翌日の明け方に雨が降れば別れを惜しむ涙だと言われています。

なんてロマンティックな話でしょう♡
今年も牽牛と織女が無事に会えますように!! Lee E.J.